「あなたの番です」
言わずと知れた、マンション住人が順番に殺されていくドラマの作品名だ。ここ数日、正体不明の誰かにそう言われてるようで、なんだか怖い。心がざわついて落ち着かない。KADOKAWAの夏野剛社長とGMOの熊谷正寿社長とは、長年にわたって3人で定例会食をする仲である。2年前にはKADOKAWAが大規模なサイバー攻撃を受け、今回はGMOが犯人から脅迫を受けて世間の話題となっている。他の会社でも被害は相次ぎ、次にサイバーエージェントにきても全くおかしくない。
最近はネット業界に限らず、個人情報の流出はそこかしこで起きているけど、恐ろしいのは、犯人が捕まったためしがないということだ。2018年にコインチェックが、2024年にはDMMが、暗号資産をそれぞれ約500億円盗まれた(正確には顧客の被害を会社側が補填)。両社合わせると1000億円を超える巨額強奪事件なのに、未だに犯人が捕まっていない。路上で3億円盗まれたら語り継がれる未解決事件になるというのに、まるでなかったかのように、みんな忘れかけている。
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source : 週刊文春 2026年11月12日号
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