日本の音楽シーンを席巻する、デビュー間もないモナキ。約1000人もの応募者の中から選ばれた純烈の弟分は、決して順風満帆な人生を歩んできた訳ではない。スターの原石を見出した男たちが、知られざる彼らの来歴を明かす。

 

▶「夢を言ってみ!」酒井Pの自宅で4人が語り合った「10月の夜」

▶おヨネに父が送ったLINE「女、薬物、〇〇〇に気をつけろ」

▶カラオケ喫茶で歌唱力アップ&マネジャーが激怒した「フェス事件」

▶「落合陽一さんに…」大学院首席サカイJr.が4桁年収を捨てたワケ

「スーパー銭湯アイドル」純烈の遺伝子を受け継ぐ弟分が、いま歌謡界を席巻している。純烈のリーダーの酒井一圭(51)がプロデュースした、セカンドチャンスオーディションを勝ち抜いた4人組「モナキ」である。

(左から)サカイJr.、ケンケン、じん、おヨネ

 誕生は2024年2月に遡る。東京・渋谷区内のオフィスの一室。この日、酒井と所属事務所幹部らが一堂に会し、書類選考が行われた。応募者は、10代から70代まで約1000人。酒井はプロジェクターに映し出された書類を見つめ、「次、行こう」「これ、キープ」と次々篩(ふるい)にかけていく。歌唱映像を確認する中で、酒井の視線が激しく動いた。

“生みの親”の酒井

「ちょっと待った! こいつの歌を聞こう」

 画面には、サイドの髪を刈り上げた一人の青年の顔。自己紹介文には〈歌が好きで高校でコーラス、大学でアカペラをしていました〉と記されている。画面が切り替わり、殺風景なカラオケボックス内で青年は無表情でマイクを握る。

「賢いか、アホの顔してるよね……」

 酒井が呟く中、彼はロックバンド「女王蜂」の楽曲「メフィスト」を、まるで本人が憑依したように歌う。その青年こそ、後にモナキの人気メンバーとなるおヨネ(29)だ。酒井が振り返る。

「キメキメで来る奴はその時点でダメ。彼を選んだのは瞬間の直感で、化けるタイプに見えた。おヨネが見つかった時点で僕は『勝った』と思ったけど、全スタッフは『また酒井が変なの選んできた』って(笑)」

 同年3月16日に行われた二次審査では、酒井の眼鏡に適った計24人の候補者がしのぎを削った。

学園祭で女性歌手の曲を披露

「ペペロンチーノを食べるのが日課なんですけど、このオーディションのために我慢してきました!」

 おヨネがそんな挨拶で会場の笑いを誘い、宇多田ヒカルの「First Love」を裏声で歌い上げる。

「おヨネがドーンと笑わせた時点で『こりゃ、おもろいぞ。こいつ、凄い“マグマ”を溜めてきよったな』って思いました」(酒井)

 酒井が最終的に選んだのは“ドラフト1位”のおヨネを含む、煮え滾(たぎ)るマグマを宿した3人。追加メンバーを加え、モナキとなった彼らは、25年11月の初お披露目以降から、デビュー曲「ほんまやで☆なんでやねん☆しらんけど」の振り付け動画がSNS上で大バズり。総再生回数は7億回を突破し、今年4月8日のメジャーデビュー記念イベントには2500人余りが殺到した。

1stツアーは大盛況に終わった

「11月中旬に出場者が発表されるNHK紅白歌合戦は、純烈とコラボなどでの出演が濃厚。日本レコード大賞新人賞の受賞も有力視されています」(芸能関係者)

 4人は一体、どのような半生を歩んできたのか――。

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source : 週刊文春 2026年11月12日号