<放心している...。放心しながら頬を涙がこぼれ落ちている...。(略)とんでもないものを読んでしまった。これはとてつもないノンフィクションだ。いや、そんなジャンルにこだわらず、とてつもない「本」だった…。>
“日本一他社の本を売る営業”で知られる「本の雑誌社」営業マン・杉江由次さんがこう絶賛している本があります。その本とは「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか」。
小誌で連載中から大きな反響を呼び、ついに本になりました。電子版の連載コーナーに全28回を収録しており、ご存じの方もいるかも知れません。9月24日に発売される単行本は、大幅に加筆修正し、新たな章を加えて476ページ。本の厚さは、4センチ弱、いわゆる“鈍器本”です。
私が、著者の鈴木忠平さんに、落合のことを書いてもらいたいと思ったきっかけは、2018年、ナンバーWEBに掲載された記事でした。中日、阪神、楽天を優勝させた星野仙一元監督が亡くなった時に書かれた、いわゆる追悼原稿です。
短い原稿の中に、対照的な2人の指揮官を見事に描いていました。私は、落合の次の言葉に痺れました。
「俺はひとりで来る奴にはしゃべるよ」
この原稿は、私の落合観を変えました。私はかつて、「ナンバー」でプロ野球の取材をしていました。落合と言えば、金にうるさくメディア嫌い。当時、中日の監督だった落合に出てきてもらおうと同僚が何度もアプローチしていましたが、まったく叶いませんでした。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
オススメ!期間限定
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春