緊急事態宣言中の深夜に東京・銀座のクラブを訪れ、自民党を離党していた大阪8区選出の大塚高司衆院議員(57)。今年7月、自民党を離党しているにもかかわらず、自民党議員として寄附を募る文書を支援企業に送付していたことが、「週刊文春」の取材でわかった。政治資金規正法違反(違法寄附)の疑いがある。

 大塚氏は国会議員の秘書を経て、2005年の衆院選で初当選。内閣府大臣政務官、国土交通副大臣などを歴任してきた。現在、当選4回。今年1月18日深夜、松本純衆院議員、田野瀬太道衆院議員と3人で、銀座のクラブを訪れていたことが発覚し、離党を余儀なくされている。

 ところが、今年7月、大塚氏は〈寄附納入依頼書〉と題した1枚の文書を支援企業に送付していた。差出人の名義は〈自由民主党大阪府第八選挙区支部/衆議院議員 大塚高司〉となっており、〈私の政治活動ならびに自由民主党のさらなる党勢拡大展開を図るため、下記の通りご支援賜りますよう〉などと寄附を求めている。

 支援企業の関係者が明かす。

「今年7月に『依頼書』が届き、会社として入金したそうです。“偽装離党”ではと騒ぎになりました」

“偽装離党”文書

 実際、自民党内で大塚氏の復党が取り沙汰されてきた。

「大塚氏は支援者らに『自民党に復党できるので応援よろしく』などと言って回っていました。松本純氏や大塚氏は小選挙区では劣勢です。無所属のままだと、比例復活は叶わず、落選しかねません。それだけに、彼らは強く復党を望んできました」(自民党関係者)

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source : 週刊文春 2021年10月21日号