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立憲民主党代表選で音無し 蓮舫が次に狙うポストとは

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「週刊文春」編集部
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 枝野幸男氏の後任を決める立憲民主党の代表選が11月19日に告示されたが、鳴りを潜めている人がいる。蓮舫氏(53)だ。民進党代表を務めた抜群の知名度でネット上には待望論もあったが、立候補せず。50万以上のフォロワーを有するツイッターでは、告示日に「今日から党の代表選挙が始まりました」とツイートするのみで、誰の推薦人にもならず、何だかおとなしい。政治部記者は「代表より狙いたいイスがある。謎を解く鍵は先の東京八区の騒動だ」と指摘する。
 

菅直人、野田佳彦両首相の下で閣僚を経験

 東京八区では自民党の石原伸晃元幹事長が長らく議席を守ってきたが、今回は立憲の吉田晴美氏が勝利。野党共闘の成果とされるが、当初は野党同士のドタバタ劇が繰り広げられた。

 衆院選の公示直前、れいわ新選組の山本太郎代表が同区からの出馬を表明。山本氏は「(立憲と)調整しないとこんなことできない」と主張し、2012年衆院選で石原氏に敗れた雪辱戦かと思われたが、吉田氏を擁立済みの枝野氏は「困惑している」と漏らした。最終的には、山本氏が身を退き、比例区に転出した。「山本氏は確かに立憲と事前調整していた。相手は手塚仁雄元首相補佐官だ」(前出・記者)。立憲の都連幹事長を務める手塚氏は山本氏と、吉田氏を降ろして山本氏が野党統一候補となる旨を話しあっていたという。

 その手塚氏と蓮舫氏は大の仲良し。来夏に参院議員としての改選を迎える蓮舫氏は、東京選挙区からは出馬せず、八区を降りた吉田氏に譲った上で、全国比例で出るか、もしくは都知事を狙う戦略を描いていた。「小池百合子都知事の体調不良説が拡散。21日に1カ月ぶりに都庁での公務に復帰したが、任期満了前の辞任説は消えていない。蓮舫氏は知事選を見据えているのでは」(同前)。

 政治部デスクが言う。

「自民一強で、政権交代が見えない中、野党の代表よりも東京都知事のほうがはるかに魅力的だ」

 しかも、共同通信やFNNなどの直近の世論調査では、野党の支持率ナンバー1はすでに維新にとって代わられてしまった。

「94年の結党時は最大野党だったのに97年に解党した新進党を思い出す。同党からは北川正恭氏が三重県知事に、木村守男氏が青森県知事になり、他にも佐藤敬夫氏が秋田、吹田愰氏が山口、江田五月氏が岡山の各県知事選にチャレンジ(落選)。国政から知事への乗り換えが、ある種の出口になった。今の立憲代表選の低調さや支持率の低さを見るにつけ、蓮舫氏には都知事への脱出が得策だろう」(同前)

 これが立憲“最後の代表選”にならなければよいが。

source : 週刊文春 2021年12月2日号

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