「体力、能力ともにある」

 記者団にそう胸を張ってから僅か4日。石原伸晃氏(64)は12月10日、約60万円の雇用調整助成金を受給していた問題で、内閣官房参与を辞任した。

 だが、伸晃氏のセコさはそれどころでは――。

  伸晃氏は衆院選で落選したが、岸田文雄首相と親しい間柄だったこともあり、参与に“再就職”していた。

日当約2万6000円の参与を辞任

 政治部デスクが言う。

「雇調金を受け取っていた『自由民主党東京都第8選挙区支部』の昨年の収入は、前年と比べてむしろ約200万円増加。資金管理団体『石原伸晃の会』を合わせれば収入は1億円を超えます。そもそも伸晃氏は高級住宅街に構える一軒家に加え、父・慎太郎氏から生前贈与を受けた山中湖の別荘など複数の不動産も所有する“セレブ”。雇調金の受給が国民の理解を得られるはずがありませんでした」

 伸晃氏が雇調金を受け取っていたのは、昨年4月分と5月分。ところが、その数カ月後、さらに“不可解な動き”を見せていた。

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source : 週刊文春 2021年12月23日号