オミクロン株が日本に上陸して3週間。いまだ“第6波”の気配は見られない。もし罹っても比較的軽症との声もある。だが油断は厳禁。欧米の状況を見れば、到底楽観視はできない。この年末年始こそ勝負どころなのだ。

 

 日本でオミクロン株の感染者が初めて確認されてから3週間。未だ爆発的な感染増は見られない。

 しかし欧州、とりわけ11月末にアフリカ南部からの渡航者の感染が確認された英国の状況は深刻だ。

 新規感染者数が1日9万人以上と過去最多を更新しているが、そのうちオミクロン株は1万人を超えた。

 インペリアル・カレッジ・ロンドンの小野昌弘准教授が状況を解説する。

「当初は1%程度でしたが、今は、ロンドンでは87%をオミクロン株が占めています」

 わずか1カ月足らずでデルタ株がオミクロン株に置き換わりつつあるのだ。

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source : 週刊文春 2021年12月30日・2022年1月6日号