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タマホーム社長を直撃「ワクチン打っても大丈夫?」

「週刊文春」編集部
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 2021年夏、玉木伸弥社長(43)が社員に「ワクチン禁止令」を発令した東証一部上場の大手住宅メーカー・タマホーム。CMをめぐっても実は……。

 同社では創業家二代目の玉木社長が「新型コロナウイルスのワクチンを打つと5年後に死ぬ」などと社内で主張。さらには、コロナ禍の中で〈自己啓発セミナー#GoToデリバリー〉と称して幹部数10人がLINEグループを結成。「社長のご紹介」という性風俗店の利用を推奨していた実態も明らかになった。

 社員が明かす。

「文春でワクチン問題が報じられた後も、社長からは謝罪も説明もなし。現場では『事前に申請すれば接種可能になったらしい』との話も上司からあったが、後で不利益を被らないか心配でした。結局、会社に内緒で打つ人も多かった」

 小誌は社内の配信動画「タマちゃんTV」も入手。そこで玉木氏は「新型コロナウイルスは、マイコプラズマの菌にエボラとエイズを混ぜて作った人工ウイルス」と根拠のない主張を繰り出していた。別の動画では、「コロナになったら死ぬんじゃないかとかですね、不安になっていると思います。そういう時どうすればいいか。秘密の言葉をこっそりと教えたいと思います。それは大丈夫、大丈夫。(略)大丈夫、大丈夫と言えば、本当に大丈夫になってきます」と発言。

「タマちゃんTV」で「大丈夫」と言う玉木氏

「こうしたトンデモ発言やコロナ禍の影響でお客さんが減り、好調だった住宅の受注棟数もしばらく前年を割りこんだ」(別の社員)

 影響は「ハッピーライフ、ハッピーホーム♪」で知られるテレビCMにも及んだという。芸能事務所関係者が語る。

「実はCMで共演していた城田優とゴスペラーズが、報道を受け、その後の出演を断ったそうです。タレント側としてはイメージ悪化を避けたかったのでしょう」

 城田は19年9月から、ゴスペラーズはコラボとして20年3月から同社のCMに出演し「タマホーム♪」とハーモニーを響かせていた。小誌が問題を報じなければ、その後も新シリーズが続く予定だったという。だが、

「報道の影響でタレント側から契約更新を断られたり、説明を求められたりと、本社はてんやわんやだったそうです」(支店の社員)

 玉木氏もさすがにこたえたか、と思いきや、

「側近らに『社長は悪くありません』と言われた玉木氏は、むしろ騒動をポジティブにとらえ、『俺の影響力って凄いな』とご満悦だそうです」(さらに別の社員)

 今回小誌は、玉木氏から社員へ11月に送られた一斉メールを新たに入手。そこには今もあの名言が。

〈コロナの緊急事態宣言が終わって、良くなった事業と、苦戦してる事業が、あります。しかしながら、大丈夫大丈夫です〉

 12月中旬、都内で会合を終えた玉木氏を直撃した。

――社員には結局、ワクチン接種を許可したのですか? もうワクチンを打っても大丈夫ですか?

「……」

 目を泳がせ、無言でエレベーターに乗り込む玉木氏。名言は聞けなかった。

タマホームの以前のCM

 出演拒否について、ゴスペラーズと城田優の事務所に尋ねると「(出演が終わったのは)契約満了のため」。

 2022年は、大丈夫、大丈夫?

source : 週刊文春 2021年12月30日・2022年1月6日号

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