第一生命保険が今年半ばにも、インターネット上で金融商品などの契約ができる銀行サービスに進出することが明らかになった。
「グループ全体で約1000万人の顧客を擁しながら、これまでは保険金が契約者の銀行口座に振り込まれたらそこで終わりでした。今後は、受け取った保険金を投資信託など他の金融商品に投資してもらうことを促す。大手生保では初めての試みです」(第一生命関係者)
この動きに危機感を強めている金融機関がある。みずほフィナンシャルグループだ。第一生命とみずほの関係は98年、経営危機に喘ぐ日本興業銀行が救済を求めて第一生命に接近したのが始まり。興銀の西村正雄頭取(当時)も、筆者の取材にこう語っていた。
「最初は野村証券と業務提携をしたが、野村は資本力に欠けていた。そんな中で、興銀にとって救世主だったのが第一生命だ」
両社は折半出資で資産運用会社「DLIBJ(興銀第一ライフ・アセットマネジメント。後にDIAMに商号変更)」を設立。第一生命は特別勘定の2兆円超を移管するなど、実質的に興銀への資本支援と言われた。その後、西村氏は富士銀、第一勧銀との統合を決断し、みずほFGが誕生。以降もDIAMを介した第一生命とみずほの“蜜月”は続いた。
ところが――。
その関係に溝が生まれたのは16年、みずほFGの佐藤康博社長(当時)が主導した「アセットマネジメントOne」の設立だ。
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source : 週刊文春 2022年1月13日号