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トップも…“団員50人感染”がホテル療養する宝塚の悲鳴

「週刊文春」編集部
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「部屋はほぼベッドで埋まっていて、1日3回、ノブに掛けられたお弁当を取る時しかドアは開けてはいけません。無症状で体は元気なのですが、何もすることがなく、閉塞感に押しつぶされそうです。遠征先だったため娯楽用品は持っておらず、家族に差し 入れを頼むことも出来ません」

 そう話すのは、宝塚歌劇団の生徒(団員)の一人、A子さんだ。

 実は現在、宝塚歌劇団は大きな“団員クラスター”に襲われている。

 A子さんは1月初旬、東京公演のために上京したが、同じ舞台に出演する演者からコロナの陽性者が出た。その後、自身も陽性者となり、都の指定する都心の隔離ホテルで療養しているという。

「私の他にも何十人も生徒が陽性になり、隔離生活を送っていますが、劇団からは『大事になるので公言しないように』と言われていて、劇団内でしか知られていません」(同前)

 東京宝塚劇場では、1月2日に花組公演「元禄バロックロック」が開演。2月6日まで行われる予定だった。だが1月7日、宝塚は花組の「公演関係者」に陽性者が出たとして、当面の公演中止を発表。

中止になった花組公演のサイト

 その後、東京国際フォーラムで1月10日に開幕予定だった「ODYSSEY」のため上京していた雪組からも陽性者が確認されたのである。

 公式サイトでは、陽性者は「複数名」で、「陽性が確認された者は、ご観劇のお客様に直接対応する業務には従事しておりません」と説明した(現在は削除)。

 最初に陽性が判明したのは、花組公演の劇場運営スタッフだったという。劇団関係者が明かす。

「7日、そのスタッフを療養させ、公演を継続したのですが、その日の夜に演者2名の陽性が確認されました。検査は朝に全員の唾液を取って提出し、結果は夜に分かります。なので7日の舞台にその2名は立っていました」

 団員たちの多くは宝塚の東京寮で寝泊りしていた。舞台上ではノーマスクだったため全員が濃厚接触者となり、劇団や保健所の指示通り外出せずに寮に引きこもっていたという。だが毎日の検査のたび、倍々ゲームのように陽性者が増えていったのである。

「雪組のほうは10日の初日は午後3時半開始だったのですが、当日昼に1名の陽性が判明し、大急ぎで中止を発表するという状況でした。結局、生徒の陽性者は花組に30名以上、雪組に20名、合わせて50名以上にものぼった。そのなかには雪組トップの彩風咲奈をはじめ、花、雪両組の有力な男役たちも複数含まれています。ほとんどが無症状ですが、数名ほど喉や胸の痛み、発熱を訴える者もいます」(同前)

雪組トップの彩風咲奈

 宝塚歌劇団に訊くと、公式ホームページに記載の内容以外の情報は公表を控えるとし、また、〈公演関係者には、週1回の定期的なPCR検査をはじめとする独自のガイドラインを徹底〉していると回答した。

 前出のA子さんは言う。

「贅沢を言ってはいけませんが、食事のお弁当は炭水化物や揚げ物が多く、身体を動かすスペースもないので、体型が崩れそうで怖い。部屋に備え付けのケトルの湯気で、冷たいお弁当を温めて食べています。これからどうなるのか、いつ帰れるのか不安です」

 彼女たちは公演再開に備え、ひっそりと小声で練習しているという。

source : 週刊文春 2022年2月3日号

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