「部屋はほぼベッドで埋まっていて、1日3回、ノブに掛けられたお弁当を取る時しかドアは開けてはいけません。無症状で体は元気なのですが、何もすることがなく、閉塞感に押しつぶされそうです。遠征先だったため娯楽用品は持っておらず、家族に差し入れを頼むことも出来ません」

 そう話すのは、宝塚歌劇団の生徒(団員)の一人、A子さんだ。

 実は現在、宝塚歌劇団は大きな“団員クラスター”に襲われている。

 A子さんは1月初旬、東京公演のために上京したが、同じ舞台に出演する演者からコロナの陽性者が出た。その後、自身も陽性者となり、都の指定する都心の隔離ホテルで療養しているという。

「私の他にも何十人も生徒が陽性になり、隔離生活を送っていますが、劇団からは『大事になるので公言しないように』と言われていて、劇団内でしか知られていません」(同前)

 東京宝塚劇場では、1月2日に花組公演「元禄バロックロック」が開演。2月6日まで行われる予定だった。だが1月7日、宝塚は花組の「公演関係者」に陽性者が出たとして、当面の公演中止を発表。

中止になった花組公演のサイト

 その後、東京国際フォーラムで1月10日に開幕予定だった「ODYSSEY」のため上京していた雪組からも陽性者が確認されたのである。

初回登録は初月300円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます

  • 月額プラン

    1カ月更新

    2,200円/月

    初回登録は初月300円

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

週刊文春 電子版 PREMIUMMEMBERSHIP 第1期募集中 詳しくはこちら

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

スクープを毎日配信!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年2月3日号