ケチ親子で朝ドラを賑わす堀部圭亮の“七変化”出世道

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「週刊文春」編集部
エンタメ 芸能

 NHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』に異例の二役で出演しているのが堀部圭亮(55)だ。「安子編」では偏屈でケチな荒物屋の主人・赤螺吉兵衛役。「るい編」では、吉兵衛の息子・吉右衛門役で再登場した。

「堀部の朝ドラ出演は『花子とアン』以来2度目。吉右衛門の父親譲りのドケチぶりで笑いの要素を引き受けている」(放送記者)

映画監督作として『悪夢のエレベーター』がある

 堀部といえばバラエティのイメージも強いが、元は松田優作が憧れの俳優志望。東京に生まれ、高校中退後、劇団の門を叩いたが入所金を用意できなかった。

「そこで相談したのが中学の同級生だった須間一也(現俳優)。須間の父が芸人だったことから、その紹介でストリップ劇場に立つことに。須間とのコンビ『パワーズ』として幕間でコントをする日々。当時の芸名は『火野玉男』だった」(同前)

 88年に萩本欽一の番組『欽きらリン530!!』のオーディションを受け合格。同番組には勝俣州和の所属するCHA-CHAや、草彅剛も出演していた。

「萩本には『コントでも演じる人物の背景を自分でつくらなきゃダメ』と指導され、それが役者としての指針になったという」(同前)

 91年にパワーズを解散。一旦は芸人に見切りをつけ「竜泉」の名で放送作家業を始めるが、翌年、勝俣とK2を結成するや、勝俣の知名度にも与って『笑っていいとも!』レギュラーの座を獲得。99年には、放送作家としても参加する『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の名物企画「七変化」の仕掛け人として登場。『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』では内村光良らと共にドーバー海峡横断遠泳を成功させるなど、バラエティの二大トップの番組にかかわった。

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source : 週刊文春 2022年2月17日号

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