この1週間、電子版で非常に読まれている記事があります。「ロシア軍、ウクライナ侵攻?」。昨年12月17日配信された長寿連載「池上彰のそこからですか!?」の第506回です。2月に入ってから、ロシアにウクライナ侵攻の可能性が報じられると、火がつきました。他にも「ウクライナはどんな国?」(2月4日配信)、「解決のカギは『ミンスク合意』」(2月18日配信)の記事もよく読まれています。
電子版を始めて体感したことは、過去の記事が読まれるということです。池上さんの「そこからですか!?」はその筆頭です。また今月は、東出昌大さんの事務所退所、渡部建さんのTV復帰などがあるたびに、過去のスクープがランキングの上位に入ってきました。これは、文春オンラインでも同じ傾向があります。
「週刊文春」がデジタルの世界に出ていったことで、私は「3つの壁」を越えることができるようになったと思っています。
1つ目は「年代の壁」。紙の「週刊文春」だと若い人にリーチするのは簡単ではありませんでした。しかし、文春オンライン、ヤフーやLINEで記事個別課金、「週刊文春 電子版」では、20~40代がコア読者になっています。これにより「週刊文春」は若者から高齢者までほぼすべての年代で読んでもらえるようになりました。
2つ目は「量の壁」。紙では過去、最も刷っていた時でも100万部でした。すごい数ですが、どうしても物理的な制約がありました。デジタルには、この壁がありません。文春オンラインでスクープ速報を出せば、数百万のPVを獲得することは少なくありません。また、載せる写真や文字の量にも制限がない。昨年8月に電子版オリジナルで配信した「幻の“MIKIKOチーム版”五輪開会式を完全再現!」はカラー画像をふんだんに使い、紙では不可能な記事でした。
そして、最後は「時間の壁」。紙の雑誌は、1週間で販売期間が終わり、それ以降、読もうとすれば手間がかかりました。ところが、デジタル、特に電子版では過去の記事をさかのぼって読むことが可能です。何か事が起きると、「週刊文春」の過去の記事を探して、電子版にアクセスするという流れができつつあります。
東京五輪の開会式が終わった直後に、電子版で4カ月前の記事が突然、売れ出したことがありました。「森・菅・小池の五輪開会式“口利きリスト” 白鵬、海老蔵、後援者…」がそれです。「週刊文春」が報じていた開会式案が、その通りだったことが話題になったからです。
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source : 週刊文春