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「扮装バイトも…」轟監督が明かす「私の大部屋時代」

カムカム大解剖 文春でしか読めぬものがある

「週刊文春」編集部
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「轟監督から台本をもらった五十嵐が『初めて役名が付いた』と喜んでいましたけど、あんな良い役はいきなりはもらえない(笑)」

 そう語るのは、条映撮影所の監督・轟強役を演じた土平(つちひら)ドンペイ(55)。実は、若き日の土平も五十嵐と同じ“大部屋俳優”だった。

見た目と裏腹に心優しい轟監督(写真 ドラマ公式インスタより)

 関西の高校球児だった土平が俳優を志したきっかけは、高校1年の時に目にした1枚のチラシだ。

「怪我で甲子園を断念してブラブラしていた時、京都駅に東映京都撮影所の『俳優募集』の紙が貼ってあったんです。それまで俳優に興味はなかったのですが、突然『これだ!』と思い、養成所に入るためのオーディションを受けました」

 合格した土平は養成所に2年間通う。だが、その後始まったのは、大部屋俳優としての生活だった。

「京都ではエキストラの仕事を『仕出し』と呼びます。着物も鬘も自分で身に着け、通行人が一人欲しいという時に、あそこ歩いてとか言われる。行商人や駕籠舁(かごかき)などをよくやりました。当時の日給は6500円。ただ、東映には先輩が大勢いて、仕出しも中々巡ってこなかった。そもそも斬られ役は、仕出しでも『先生』と呼ばれるほどのベテランでないとできない。松重さん演じる伴虚無蔵はまさに『先生』ですね」

 高校卒業後は不動産会社に就職。俳優業は土日のみとなり、東映から“ある仕事”を紹介された。

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source : 週刊文春 2022年3月17日号

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