3月25日から公開予定の映画「蜜月」。同作のメガホンを取った人気映画監督の過去の女優たちへの行動を巡り、同作の脚本家から製作側に見解を問うメールが出されていることが「週刊文春」の取材で分かった。
俳優と映画監督の二刀流で活躍
映画「蜜月」では、主人公・美月役を人気女優の佐津川愛美が務め、義父役を板尾創路、夫役を永瀬正敏が演じている。「家庭内の性被害」にスポットを当てた作品だ。3月8日に完成披露上映会が行われたが、佐津川が登壇すると同時に感極まって泣きだす一幕もあった。この日は「国際女性デー」だったこともあり、佐津川はすべての女性たちに向けて「まだまだ生きにくい時代だと思うけど、それを解決していくのは(それぞれ)自分自身かなという思いがある」などと語り、公開を前に話題を集めている。
監督を務めたのは、榊英雄氏(51)。榊氏は長崎県五島市出身で福岡の大学を卒業後、上京。1995年に主演作「この窓は君のもの」で俳優デビューを果たした。その後は下積みが続いたが、やがて自主映画の監督も務めるように。1998年公開の自主映画「“R”unch Time」がインディーズムービー・フェスティバルで入選。2009年の「誘拐ラプソディー」では第20回日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞した。
「俳優業も軌道に乗り、近年はNHK大河ドラマ『西郷どん』や『いだてん』にも脇役で出演。俳優と映画監督の二刀流で活躍しています。最近は『蜜月』だけでなく安田顕と山田裕貴のW主演映画『ハザードランプ』も監督しており、こちらは4月中旬から全国で公開予定です」(映画ライター)
被害者は「榊英雄」の名前を見るだけでフラッシュバックする
2カ月連続で監督作品が公開される人気監督の榊氏だが、彼が「性被害」をテーマに映画を作り、公開することに疑問と憤りを隠せない女性が複数いる。過去、榊氏の作品に出演したり、ワークショップに参加していた女優たちが性行為を強要されていたと訴えているのだ。
それを知った「蜜月」脚本家の港岳彦氏は、3月1日、榊氏と製作委員会である名古屋テレビ放送、配給会社のアークエンタテインメントにメールを送信。榊氏には女性たちへの行為について問い、2社には製作者としての見解を質したという。
港氏が複雑な心境を「週刊文春」に明かした。
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source : 週刊文春 2022年3月17日号