“コロナの精”というものがもし存在するのならば、私は彼に言いたい。
あなたはたくさんの大切な命を奪った、ものすごい勢いで。
それならばどうして、ロシアのクレムリンにいるあの人に、しのび寄っていかないのか。
「暗殺してほしい」などと物騒なことは言わないけれど、重症化して高熱を出すとか、肺炎になるとか。とにかく政治の表舞台から消してほしい。コロナの精よ。
居ても立ってもいられない、というのはこういうことを言うのであろうか。テレビのニュースを見るたびに、地団駄を踏みたくなる。
本当にどうにか出来ないのか。
アメリカは最初から戦う意志はないことを告げてしまった。キューバ危機の時は、ギリギリまで「戦う」というカードを捨てなかったアメリカ。ケネディ大統領の苦悩はよく伝えられているが、とにかく綱渡りの交渉はなんとか結着をみたのだ。それなのにバイデンさんは、こんなに早く、手のうちをさらすとは……。
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source : 週刊文春 2022年3月31日号