“安倍”プーチン土下座外交 30分遅刻でも「早かったね」

「週刊文春」編集部
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「全て吹っ飛んだね」

 3月上旬、ロシアのウクライナ侵攻について、こう苛立ちを口にした安倍晋三元首相。それもそのはず、あれだけプーチンに……。

最近は核共有論を披瀝

「拉致問題解決や憲法改正のハードルが高い中、当時の安倍首相が長期政権のレガシーにしようとしていたのが、北方領土問題の解決でした」(政治部デスク)

 16年12月、プーチンが安倍氏の地元・山口県長門市を訪れた「長門会談」。平和条約締結に向け、共同経済活動など「新しいアプローチ」下の交渉で合意した。だが、交渉に携わった元外務省幹部はこう嘆く。

「プーチンが領土に触れることはなく、カネさえ得られればよかった。だから共同経済活動を持ち出したことに拍手していました。私たちが懸念を示しても、安倍氏は『プーチンはやるから』と言うだけでした」

 ここから安倍氏の“接待”は加速していく。

27回もの首脳会談を重ねた

 例えば、遅刻魔で知られるプーチンへの対応だ。長門会談では約2時間40分遅刻し、ドイツのメルケル首相(当時)を4時間待たせたこともあるプーチン。17年4月に行われたモスクワでの日ロ首脳会談も約30分遅刻していたが、安倍氏は怒るどころか、

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source : 週刊文春 2022年3月31日号

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