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今さら“空気”感染するだって コロナ対策で知るべき3つのこと

「週刊文春」編集部
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 3月28日、国立感染症研究所(感染研)は、HPで「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の感染経路について」というタイトルの文書を公にした。

 そこにはひっそりと、重大なことが書かれていた。

 

〈(新型コロナの感染)経路は主に3つあり、①空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込むこと(エアロゾル感染)、②ウイルスを含む飛沫が口、鼻、目などの露出した粘膜に付着すること(飛沫感染)、③ウイルスを含む飛沫を直接触ったか、ウイルスが付着したものの表面を触った手指で露出した粘膜を触ること(接触感染)、である〉

 従来、感染研の見解は「飛沫感染と接触感染が主流」。だが突如、エアロゾル感染を1番目に掲げるという“軌道修正”を行ったのだ。

 空中に浮遊するウイルスを含むエアロゾルを吸い込む……、つまり、コロナは限りなく「空気感染」に近い状態でうつると考えるべき、ということだ。

 

 感染研は感染症に関わる基礎研究や予防対策などを行う厚生労働省の関連機関。コロナについても、その見解が及ぼす影響は大きい。脇田隆字所長は厚労省アドバイザリーボードの座長も務めている。

感染研の脇田所長

 実は専門家たちは、かねてより感染研に、感染経路の見解の変更を働きかけていた。それを主導した本堂毅・東北大学大学院理学研究科准教授が経緯を語る。

「世界保健機関(WHО)は昨年12月23日、コロナの感染経路は短距離及び長距離のエアロゾル感染・空気感染、次に飛沫感染、そして最後に接触感染もあり得るかも知れないという見解を示しました。米疾病予防管理センター(CDC)も同様の知見を示しています」

本堂氏

 ところが感染研は1月13日の段階でも「エアロゾル感染を疑う事例の頻度の明らかな増加は確認されず」とHPに掲載。疑問を抱いた本堂准教授らは公開質問状を送るも、回答は具体的ではなかった。だが3月末になって、HP上で突如方針転換したのである。

 これに対し、世界の趨勢に比してあまりに遅い、と首を傾げる識者は多いが、感染研は小誌の取材に対し、

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source : 週刊文春 2022年4月14日号

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