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佐々木朗希「17+2の完全試合」

「週刊文春」編集部
エンタメ スポーツ

 10日、ロッテの佐々木朗希投手と松川虎生捕手のバッテリーがオリックス戦で完全試合の偉業を達成。13者連続奪三振の新記録を樹立し、2人の背番号の合計と等しい19個の奪三振というオマケつきだった。

写真提供 産経新聞、時事通信

 元楽天監督の梨田昌孝氏が佐々木を手放しで褒める。

「特に150キロのフォーク。あれだけ落差があると誰も打てませんよ。球数も105球と少ない。私はかつて則本(昂大投手)に『一人5球で』と言いましたが、彼は4球以内で仕留めた。満点です」

 一昨年のキャンプで佐々木を間近で見た梨田氏。育成にポイントがあったと分析する。

「ロッテは実戦で使わず我慢して基礎を作らせた。これは、吉井理人ピッチングコーディネーターの影響が大きいと思います。彼は近鉄時代の私の後輩で、佐々木選手が入団してからは育成を楽しんでいました。素直で教えたことをすぐ吸収する佐々木選手のことが、可愛くて仕方なかったようです」

 その吉井氏を筑波大学大学院で指導した川村卓准教授が明かす。

「佐々木選手が入団する前、(吉井から)相談を受けました。身長が伸びきっていない状況で過度な負荷をかけると成長部分が壊れてしまう恐れがある。負荷をかけない自重トレーニングを基礎に体を作らせたのだと思います。佐々木選手の長所はリリースポイントの高さと球を離すタイミングの良さ。無理に球速を上げなくとも角度がつき、かなり速く感じるはずです」

 捕手出身の梨田氏は、女房役の松川もキーマンだと話す。

「完全試合がかかっている中で一球も落とさなかったのが凄い。私なんか近鉄時代、神部年男選手のノーヒットノーランがかかった試合で指が震えてサインを間違えた。達成できたので良かったですが(笑)。佐々木選手のフォークは速いうえにシュート回転したり不規則で扱いが難しい。それをものともせず気持ちよく投げさせていて、配球も高卒ルーキーとは思えないほど見事。体も大きくてバッティングも良い。同じ高卒でも城島(健司元捕手)以上の選手になるね」

 成長著しいロッテの若きバッテリー。2人は、数字では表せない無限の可能性を秘めている。

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source : 週刊文春 2022年4月21日号

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