盛るのは話だけではなかった 東スポ生き残り「物販大作戦」

THIS WEEK「スポーツ」

「週刊文春」編集部
エンタメ スポーツ

 新聞や雑誌等の紙媒体がニュースのデジタル化によるマネタイズ(収益化)を模索する中、独自の生き残り策に賭ける媒体がある。宇宙人や人面魚発見など“異色スクープ”を飛ばしてきた夕刊紙・東京スポーツだ。

「上層部はすっかり“物販事業”に夢中です。新聞なんておまけで出しているようなもの」と現場記者が苦笑する背景には、昨年9月に販売開始した「東スポ餃子」の猛プッシュがある。

「東スポ餃子」は50個入りで2484円(東スポHPより)

「東スポならではの『話を盛る』ことをヒントに、一般的な餃子よりニンニクを3倍も“マシマシ”で入れている。現在は100店舗以上の外食チェーンやECで展開しています」(同前)

 果たして勝算はあるのか。

「東スポはあくまでも“名義貸し”で、餃子は売れた分の30%がうちの利益。FPの資格を持つ取締役編集局長は『開発費や製造ラインも不要。確実に儲かる事業だ』と力説しています。ただ、うちはいったい何の会社なのか……」(同前)

 昨年、社員約350人のうち100人の希望退職を募集。80人近く退社したが、幹部社員は鼻息荒く語る。

「わが社なりに経営資源の選択と集中をした結果が、この“東スポフーズ”の誕生です。第2弾の『東スポからあげ』の販売も開始済。さらにたこ焼き、シュウマイなどの商談も相次いで控えている。いずれは『ミス東スポ』が接客する居酒屋をやる構想もあります」

2カ月99円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

2024GW 特大キャンペーン 誰でも月額プラン最初の2ヶ月99円 4/24(水)〜5/7(火)10:00
  • 月額プラン

    99円/最初の2カ月

    3カ月目から通常価格2,200円

    期間限定

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年4月28日号

無料ニュースレター登録はこちら

今すぐ登録する≫

期間限定キャンペーン中!月額プラン2カ月99円

今すぐ登録する≫