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安倍晋三元首相

編集部コラム 第66回

「週刊文春」編集長

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 安倍晋三元首相が亡くなられました。謹んでお悔やみを申し上げます。私も非常に混乱していますが、当初予定していたニュースレターの内容を変更して、安倍元首相について書きたいと思います。

  私にとって、安倍元首相は「ザ・総理」でした。「週刊文春」にデスクとして戻ってきた2012年。民主党政権は国民の支持を失いつつありました。9月の総裁選で、安倍氏は立候補を決意します。ただ、本命ではありませんでした。総裁だった谷垣禎一氏が出馬断念に追い込まれ、石原伸晃幹事長が有力と見られていました。しかし、安倍氏は、第1回投票で2位に入ると、国会議員による決選投票で石破茂氏を逆転し、勝利。そして、衆院選でも圧勝して総理大臣の椅子に返り咲きます。

  以来、2020年まで歴代最長の政権を築きました。結果、私はデスク、編集長として8年の間、「安倍政権」の取材をすることになりました。小誌は、甘利明経済再生相(当時)の金銭授受問題などを報じましたが、それでも安倍政権はビクともしない。とにかく「強い政権」という印象が残っています。

  総理になる前、二度ほど安倍氏と会食したことがあります。安倍氏が潰瘍性大腸炎から回復し、お酒が飲めるようになった時期でした。会食の場の安倍氏は、きわめて気さくで饒舌です。記者相手に、政治の裏話をどんどん話してくれ、自虐や物まねも入れながら、場にいる皆を楽しませる。政治家との会食では、トップクラスの楽しさでした。石破氏と比べて、自民党内で圧倒的な人気があるのが、よくわかりました。

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source : 週刊文春

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