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小4の晋三くんから届いた葉書|本田勝彦

証言「安倍晋三と私」

「週刊文春」編集部
ニュース 政治

 安倍家の家庭教師だった元日本たばこ産業社長の本田勝彦氏(80)。晋三氏が成蹊小学校に通っていた1960年代のことだ。

 

 私が東大に通い、家庭教師のバイトをしていた頃のことです。人づてに「アベさんの息子さんもお願いしたいそうです」と聞いた時、NHK会長の阿部眞之助さんの息子さんかと思ったんです。当時、父の晋太郎さんのことはよく存じ上げていなくて、政治家と聞き、選挙区を確認したら山口県だと。「俺は薩摩出身だけどいいのかな?」と冗談を返した覚えがあります。

 週に2回ほど、安倍家で長男の寛信くん、次男の晋三くんの二人の家庭教師を始めました。寛信くんは長男らしく落ち着いたしっかり者で、晋三くんは明るくて腕白な少年でしたね。勉強を教えたことより、一緒に楽しく遊んだ記憶の方が、懐かしく思い出されます。

 1964年の夏。故郷の鹿児島に帰省する途中、私は山口県油谷町にある晋太郎さんの実家に寄り、2泊ほどさせて頂いたことがありました。晋三くんたちも来ており、一緒に青海島で海水浴をしたりしながら、日本海を満喫しました。

 山口を離れた後、彼らが私の実家宛てに絵葉書を送ってくれましてね。消印はその年8月22日。晋三くんが小学校4年生、9歳の時です。晋三くんの絵葉書には、子供らしい字でこう綴られていました。

〈青(おう)み島(じま)であさは、毎日べんきょうをしたのでいまはもう全ぶしくだいがおわったので楽しくあそべます。本田さんがこのまえおばけのお話をしたので、よるおべんじょにいくのがこわくなってしまいました〉

 私が家庭教師を務めたのは2年半。その後、晋太郎さんと洋子夫人は、私の結婚式にも出席してくださった。晋太郎さんは、スピーチで私のことをこう話して会場の笑いを誘いました。

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source : 週刊文春 2022年7月21日号

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