17日(現地時間16日)、米国・オレゴン州で開催中の世界陸上で、サニブラウン・アブデルハキームが男子100メートル決勝に進出。7位入賞を果たした。
「人類最速」を決める世界大会のこの種目で日本勢がファイナリストに残ったのは、1932年のロサンゼルス五輪で6位に入賞した“暁の超特急”こと吉岡隆徳選手以来。90年前と同じ米国西海岸での偉業達成となった。
2008年の北京五輪、09年のベルリン世界陸上で準決勝まで進出するも、決勝に届かなかった塚原直貴氏は「何かやってくれるかなと期待していましたが、本当にやってくれました。自分の良さを全て集約して出し切った彼の調整力には脱帽です」と称賛する。
長い間日本勢が突破することのできなかった壁を、サニブラウンはなぜ破ることができたのか。1992年にバルセロナ五輪で同種目に出場し、現在は法政大学で教鞭をとる杉本龍勇教授が語る。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2022年7月28日号