デビューから30年余。今や舞台のみならず音楽、ドラマに活躍の場を広げ続ける役者には、胸に秘めている目標がある。いつかあの人のように――。頂を目指し軽やかに登り続ける。
どこか、落ち着かない様子だった。
「手の位置、どうすればいいんですかね?」
歌手であり、俳優でもある石丸幹二は、カメラを向けられても、自らポーズを決めるわけでもなく、表情もほとんど変えないままだった。
「……気恥ずかしいんですよね」
ポツリとこぼした感想も、あまりにも普通だった。
劇団四季の花形だった石丸幹二は2007年、42歳のときにフリーに転身。13年放映のテレビドラマ『半沢直樹』の中で浅野匡支店長という仇役を見事にこなし、一躍、脚光を浴びた。また、この8月からはトニー賞を受賞した注目作『ハリー・ポッターと呪いの子』のハリー役に挑むなど目下、舞台、音楽、映像と、まさに八面六臂の活躍を続けている。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
コメント機能も使えます
キャンペーン終了まで
-
月額プラン
1カ月更新
2,200円/月
初回登録は初月300円
-
年額プラン
22,000円一括払い・1年更新
1,833円/月
-
3年プラン
59,400円一括払い、3年更新
1,650円/月
オススメ!期間限定
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
有料会員になると…
世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!
- スクープ記事をいち早く読める
- 電子版オリジナル記事が読める
- 解説番組が視聴できる
- 会員限定ニュースレターが読める
source : 週刊文春 2022年8月11日号