「“ちむどんどん”のアクセントからして、ぜんぜん違いますよ。なぜあんな発音をするんですか。あなたたちがNHKに電話して直させてください!」
NHKの朝ドラ「ちむどんどん」の初回が放送された4月11日、沖縄ことばの普及を促す県庁内の「しまくとぅば普及センター」にこんな電話が掛かってきた。スタッフによれば、この女性はNHKに直接電話したが聞き入れられず、センターにかけてきたのだ。
かくいう筆者もドラマの舞台となっているやんばる生まれで18歳までを過ごした。そもそもやんばるとは名護を中心とする沖縄北部を指し、昨年、「今度の朝ドラは、やんばるが舞台だ」と発表されると、やんばる各地が歓喜にわいた。
なのに、今は何だかモヤモヤ。電話の主と同様、「ちむどんどん」の登場人物が喋る言葉が朝から気になり「ちむわさわさ」して仕方ないのだ。あ、これは「心がざわざわして落ち着かない」という意味です。
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source : 週刊文春 2022年8月18日・25日号