週刊文春 電子版

映像化せよ! フルーツポンチ村上健志の「句作入門」

文春俳句

「週刊文春」編集部
エンタメ 芸能 読書

『プレバト!!』で俳句の才能を開花させ、6月には永世名人に昇格。夏井いつきに「本物の詩人」と称された男が語る、独創的な句をつくるコツ。

 

 僕も独学でやっていることなので「こうだ」とは言い切れないんですけど、俳句でまず大事なのは「描写」だと思っています。俳句を始めるとき、短いストーリーにしなくちゃいけないと考える人もいますが、一番基礎的な狙いはそこじゃない。感覚としては写真や短い動画に近くて、「あ、なんかいいな」と思った瞬間の景色を、言葉で「描写」して映像化するのが俳句なんです。

 描写というのは、たとえば太陽でキラキラしている湖を見たときに「きれいな湖」って言うんじゃなくて、「光が反射している湖」と表現すること。要は自分の感想で表すんじゃなくて、その言葉を聞いた人が、脳内で同じような光景をそのまま再現できるようにすることです。「きれいな湖」だと聞き手はその情報を得るだけですが、「光が反射している湖」なら、それを想像して「わ、きれい」と感動を覚える。俳句においては、感想や感動を自分で言ってしまわないで、読み手のためにとっておくことが結構、大事です。

有料会員になると、この記事の続きをお読みいただけます。

すべての記事が読み放題
月額プランは初月100円

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 音声・動画番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る

source : 週刊文春 2022年8月18日・25日号

文春リークス
閉じる