統一教会報道、朝日新聞は出遅れたのか

編集部コラム 第71回

「週刊文春」編集長
ニュース 政治

 朝日新聞の知人がこう嘆いていました。

「統一教会報道に腰が引けていると、読者から厳しい声が出ている」。

 確かに、ネット上でも新聞やフジテレビなどが統一教会(現・世界平和統一家庭連合)問題を「ほとんど報じていない」と批判を浴びています。朝日新聞を巡っては、紙面審議委員だった内田樹さんが「このままの弱腰の報道を続ければ、コアな読者を失う」とツイッターで警鐘を鳴らしていました。

 その朝日新聞が、安倍晋三元首相の暗殺から1カ月が経った8月8日から「深流」と題した連載を始めました。ただ、「どこかで読んだ話ばかりだ」と評価の声はほとんどありません。

 ツイッターでは「週刊文春の焼き直しだ」というツイートもありました。手前味噌ですが、確かに読むと、事件以来、「週刊文春」が書いてきたことがほとんどでした。

 朝日新聞のOBからは“出遅れた”“現場の取材力が落ちている”と現役批判の声もあがっているようですが、本当にそうでしょうか。

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source : 週刊文春

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