8月も残り1週間。お盆も終わり、学生たちは少なくなった夏休みを名残惜しんでいる頃だろうか。
とは言え、気持ちはまだまだ夏である。先日、私はこども大会で指導をした後、仕事の打ち合わせで名古屋駅に足を運んだ。駅前は家族連れや学生の集団でごった返している。個々でコロナ対策はするが、3年ぶりの開放的な夏を皆が楽しんでいる様子だった。
さて、私たち棋士は休みの定義が曖昧で、お盆休みというものもない。それでも人並みに夏休みを満喫するときはあり、その一つが家族での旅行である。
やや話がそれるが、今ではあまり聞かれなくなった「家族サービス」。男性目線であり、(してやっている)感が強いからである。
「先週、家族サービスで旅行をしてね」
「そういえば我が家でも先日、皿洗いの家族サービスをしましたよ」
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source : 週刊文春 2022年9月1日号