年代物のブラウン管テレビや扇風機。昭和の象徴とも言える旧式家電を新たな電磁楽器に作り替え、オーケストラを形作っていくプロジェクト「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」は、アーティストの和田永さん(35)を中心に、2015年から始まった。
きっかけはブラウン管テレビの映像端子と音端子の差し間違いだったと、和田さんが語る。
「縞模様から出る静電気から『ビー』と音が鳴り、縞模様の本数で音の高さが変わることに気づいたんです。無我夢中でテレビを叩き、ビートを刻みました。色んな音を絡めて、家電の声をもっと聴きたいと思うようになりました」
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source : 週刊文春 2022年9月8日号