指先の繊細な動きが、スパンコールやパールの1粒1粒をエレガントなドレス、アクセサリーへと昇華させていく――。シャネルの“手仕事”に迫った写真展が8月31日に銀座で始まった。手を主役に技術や文化を切り取ってきたフランス人の写真家、アンヌ・ドゥ・ヴァンディエール氏が今年撮り下ろした作品群である。
撮影の主な舞台は、パリの複合施設「le19M(ル・ディズヌフ・エム)」。シャネルのクリエイションを支える工房が集結している。
「伝統文化の博物館であり、新たな技術が生み出されている実験場でもある」とファッションジャーナリストの宮田理江氏は解説する。
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source : 週刊文春 2022年9月8日号