8月8日、FBI(連邦捜査局)がフロリダ州マーララーゴのドナルド・トランプ前大統領の邸宅を家宅捜索した。目的はトランプがホワイトハウスから持ち出した国家機密書類の押収だった。

 公文書を管理する米国立公文書館(NARA)は、今まで繰り返し返還を求めてきたが、トランプは持ち出した公文書は自分が機密解除したから自分のものだと主張してきた。お前のものはオレのもの、ってジャイアンか!

 しかし、FBIが押収した書類のなかには核兵器に関する軍事機密もあると報じられている。そんなものをトランプはなぜ自宅に持ち帰ったのか?

 トランプは在任期間の半分近くをフロリダの自宅で過ごしたので、書類を持ち出すことも多かった(どうせ読んじゃいないだろうが)。そのため、NARAは彼の自宅に機密保護用の書類室を作らざるを得なかった。税金でね!

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source : 週刊文春 2022年9月15日号