維新の新代表・馬場伸幸の時代錯誤とショートリリーフ

　日本維新の会前代表の松井一郎大阪市長が8月30日、同党の顧問に就任すると明らかにした。同党の新たなトップに就いた馬場伸幸代表（57）からの依頼を受け入れたという。

「松井氏の事実上の院政だ。結局、馬場氏はコバンザメ体質が抜けきらない」（大阪の地元記者）

　馬場氏は大阪府堺市の府立鳳高校を卒業後、ファミレスのロイヤルホストで3年間コックとして働いた。自民党の中山太郎元外相の秘書となり、28歳で堺市議初当選。2010年には、当時の橋下徹大阪府知事が「都構想」実現のために、地域政党・大阪維新の会を立ち上げると、自民党を離れ、堺市議としては一番乗りで参加。維新のチャーターメンバーとして国政への足がかりを得た。

「中山元外相、橋下氏、松井氏。地元で力のある時の強者にすり寄り続け、国政政党の代表に登り詰めた。でも自分で采配を振るう能力に自信がなく、松井氏にすがりついた」（同前）

　大阪のみならず永田町でも評価する声は少ない。

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source : 週刊文春 2022年9月15日号