ツイッターには、bot(ボット)と呼ばれるアカウントがあります。定期的に同じようなことを自動ツイートするもので、例えば「有名人の名言bot」は様々にあり、宮崎駿の名言がツイートされる「宮さん(宮崎駿)bot」なんて特に人気です。ただ、この手のbotはほぼすべて本人の許可を取っていないと思われます。運営者自身も「宮崎駿監督の名言をつぶやく非公式botです。宮崎駿監督ご本人のTwitterではありません」と明記しています。事実上、黙認なんでしょう。
しかし、最近急にこの手のbotが増え、しかも、とても本人が言ったとは思えない言葉がツイートされることがあります。例えば、所ジョージbot(@tokoro_george01)が唐突に宇多田ヒカルの言葉について語り出したり(他人のバズったツイートの盗用と判明し、のち削除)。
この件は音楽家の中将タカノリが「真偽不明の『名言』を垂れ流すbotが目立つけど、みんな同一人物が運営してるのかな?」と指摘して話題となり、続いて「女性自身」が、ビートたけしbot(@takeshi_beatbot)に直接問い合わせました。すると返答は来ず、いつのまにかアカウント名は「励まされる140字の言葉」に変更され、ビートたけしの痕跡は消されていました(現在はさらに「前向きな140文字の言葉」という名に変更)。アイコンも、たけしの似顔絵だったのが、万年筆の写真に変えられています。
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source : 週刊文春 2022年9月15日号