《追悼グラビア大特集》完全保存版 アントニオ猪木「迷わず逝けよ。」

「週刊文春」編集部
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 不世出の天才レスラーが79歳でこの世を去った。最期の瞬間まで魂を滾らせ、闘い続けた男の生き様、貫いた「道」の軌跡を辿る。

撮影 横須賀功光

闘魂の記憶1 引力|やるぞ!と言い出すとみんなが一緒になる 坂口征二

 55年前に日本プロレスに入った時からのお付き合いで、新日本プロレス旗揚げから2年目に自分が合流し、そこから一緒に闘ってきました。最初はライバル関係から後にパートナーへ。隣りでずっと見てきたなかで、猪木さんは対戦相手だけでなく観客とも闘っているというか、見ている人を惹きつける力が本当にすごかった。全身全霊をかけて闘っていく姿は、それまでの会場の雰囲気を一瞬にして変えてしまう。唯一無二のプロレスラーだったと思います。

第1回IWGPでの舌出し失神事件から約3カ月経った1983年8月、再起第1戦でラッシャー木村を相手に熱戦を見せた/撮影 原悦生

 1989年、新日本プロレスの東京ドーム初進出は、猪木さんが「やるぞ!」と言い出しました。当時は「後楽園ホールでも満員にならないのに東京ドームかあ……」と最初なりましたが、猪木さんが「やるぞ!」って時は、みんな何のかんの言いながら一緒になる。社長として自分も、「プロレス界のためなんだから、赤字でもやらなくちゃ」と思いました。

1976年10月の「格闘技世界一決定戦」。“大巨人”アンドレ・ザ・ジャイアントは腕を決められたまま猪木を持ち上げた/撮影 原悦生

 猪木さんの代名詞の「闘魂」という言葉にある通り、闘う魂、闘う姿勢は今の選手にも受け継がれています。それはこれからも消えることはない。プロレス界にとって大きな財産になっていると思います。

 亡くなったことはとても残念ですが、これからもプロレス界の発展を見守っていただけたらと思っています。

(さかぐちせいじ 1942年2月17日生まれ。73年に新日本プロレス入りし、猪木とタッグを組む。89年に同団体の社長に。現在は相談役)

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source : 週刊文春 2022年10月13日号

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