低きに流れる「電気代抑制」報道

新聞不信

「週刊文春」編集部
ニュース 社会 政治 メディア

 旧統一教会問題から長男の秘書官起用まで、やることなすことがみな裏目に出るのが昨今の岸田文雄首相だ。国民の懐に直結する物価高対策もまたそうなら悲惨だが、その辺りの見極めが新聞を読んでいてもさっぱり分からない。

 朝日は13日朝刊の一面トップで「電気代抑制 国が巨額支援 電力会社へ 春の値上げ前に 首相表明」と大見出しを掲げた。今月初めの所信表明演説以来の既定路線とはいえ、首相が電気事業連合会長らに協力を要請した節目をとらえて、「巨額支援」の是非を問うトップ記事に仕立てたのは当然だろう。

 ただ、関連記事を含め指弾の筆がおざなりだ。「電力会社への補助金ではない」との首相の説明に対し、支援全額が電気料金の抑制に回るか、ガス料金に波及するか、財政負担の増加はどうするかと疑問点を並べるが国費の投入そのものの是非は論じていない。

2カ月99円で
この続きが読めます。

有料会員になると、
全ての記事が読み放題

2024GW 特大キャンペーン 誰でも月額プラン最初の2ヶ月99円 4/24(水)〜5/7(火)10:00
  • 月額プラン

    99円/最初の2カ月

    3カ月目から通常価格2,200円

    期間限定

  • 年額プラン

    22,000円一括払い・1年更新

    1,833円/月

※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。

有料会員になると…

世の中を揺るがすスクープが雑誌発売日の1日前に読める!

  • スクープ記事をいち早く読める
  • 電子版オリジナル記事が読める
  • 解説番組が視聴できる
  • 会員限定ニュースレターが読める
有料会員についてもっと詳しく見る
  • 0

  • 0

  • 0

source : 週刊文春 2022年10月27日号

無料ニュースレター登録はこちら

今すぐ登録する≫

期間限定キャンペーン中!月額プラン2カ月99円

今すぐ登録する≫