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朝ドラ常連・松尾諭46歳がなぜ作家に? きっかけは“作文レッスン”「井川遥さんもお上手ですよ」

ドキュメント 男の肖像

山内 宏泰
エンタメ 芸能 テレビ・ラジオ 映画

 偶然拾った1枚の航空券によって開かれた役者への道。ドラマのような人生は文筆家としての才能も開花させた。名脇役となったいま「真っ先に喜ばせたい人」とは?

 

「味のあるオジサン」を演じさせたらピカイチ。今や映画、ドラマ、舞台に引っ張りだこの、人気バイプレイヤーとなった。

「いえいえ、起用していただけてありがたい、毎回そう思うばかりです。僕としてはどの仕事も、できるかぎりの準備をして臨むだけ」

 具体的にはどのような準備を? と尋ねるとこんな答えが返ってきた。

「しっかり声を出せて、身体もよく動くようにほぐしておき、台本はちゃんと読み込む。口に出すとまあ当たり前のことばかりですが。現場で何が起きても反応できるよう、態勢は整えておきたい。演じるって、独り考えたプランを披露するんじゃなくて、相手あってのものだと思うので。日頃の人間関係と同じで、まずは人の出方や言葉をよく見たり聞いたりしないと、こっちがどう振る舞えばいいか決められませんものね」

11月上演の舞台『しびれ雲』の稽古風景。作・演出のケラリーノ・サンドロヴィッチ氏と

 真摯な姿勢が次の仕事を呼ぶのだろうか。2007年にテレビドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』で人気を博して以来、映画『シン・ゴジラ』やドラマ『ノーサイド・ゲーム』など、話題作に次々と出演してきた。今季も自身5作目となるNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』、フジテレビ系ドラマ『PICU 小児集中治療室』に出演中で、11月からはケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出の舞台KERA・MAP #010『しびれ雲』に上がる。

 目指す役者像については、あの大俳優の名をあげながらこう話した。

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source : 週刊文春 2022年10月27日号

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