11歳の少女の心を奪ったあの日の光景が、24年の時を経て再現された。
10月22日、全日本距離別選手権にて現役最後となる女子500メートルに出場したスピードスケートの小平奈緒。37秒49の記録をマークすると、大会8連覇で有終の美を飾った。
会場は、1998年の長野五輪の舞台となったエムウェーブ。この場所で満員の観客から声援を受けることが夢だと語っていた小平だが、果たして当日はその五輪以来となる観客6085人の超満員となった。その後の引退セレモニーでは涙を流し、氷上で万感の思いに浸ったのである。
長野五輪・スピードスケート男子500メートルで金メダルを獲得した清水宏保氏が語る。
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source : 週刊文春 2022年11月3日号