「北朝鮮は昨年の党大会で『国防五カ年計画』を打ち出し、ミサイル開発を加速させています。去年は6回でしたが、今年はすでに60回もミサイルを発射しています」(外信部記者)
そんな中、日本を襲う「5つの危機」とは――。
韓国では今年5月に、尹錫悦政権が誕生すると、北朝鮮に融和路線を取った文在寅前大統領時代とはスタンスが一変。10月31日から11月5日にかけて5年ぶりとなる米韓空軍の大規模演習を実施した。
「これに北朝鮮は猛反発し、11月2日に1日あたり過去最多の20発以上のミサイルを発射。北方限界線(NLL)の南側に、南北分断後で初めて弾道ミサイルを落下させました。一方の韓国軍も、NLLの北側に空対地ミサイル3発を撃ち返すなど、緊張が高まっています」(同前)
北朝鮮のエスカレートする軍事行動の背景を朝鮮半島情勢に詳しい李相哲・龍谷大教授はこう分析する。
「18年のトランプ米大統領(当時)と金正恩委員長(同)との米朝首脳会談後に米韓軍事演習をしないことで合意したのにそれを破られた、という思いでヒステリックになっている。一方で国内の食糧難も深刻で、ロシアから小麦などの支援を受けてどうにか生活が成り立っている。見返りに、兵士をロシアに供給するつもりで既に1000人規模の部隊の人選が終わっています。軍の士気を維持するためには米韓軍事演習に対抗せざるを得ず、ミサイルを撃つしかなかったのです」
北朝鮮は、翌3日にも、日本海側へ向け、少なくとも3発の弾道ミサイルを発射。ここで日本の1つ目の危機が露呈した。
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source : 週刊文春 2022年11月17日号