継続は力なり。このエッセーもついに第81回の節目を迎えた。え? なぜ80じゃないのかって? 実は将棋盤のマス目は九×九の「81」であり、棋士にとってはこれが非常に縁起の良い数なのである。
あらためて本誌のページをめくると、燦然たる連載回数を誇る先輩方のお名前が並ぶ。私など若輩者だが、それでも節目にはちょっと過去を振り返りたくなる。
本エッセーを打診されたのは3年ほど前。本誌将棋記者のNさんから紹介をいただき、後に私の初代担当となるMさんが名古屋まで挨拶に来られたのだ。
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source : 週刊文春 2022年12月8日号