先月末、アメリカの原油先物市場で原油価格が急落しました。何があったのか。その直前、中国各地で習近平国家主席の「ゼロコロナ政策」に対する大規模な抗議行動が起きたからでした。
中国で抗議行動が起きると原油価格が下がる。世界は本当につながっているのだなあと痛感します。
でも、これはどういう因果関係なのか。次のような連想が起きたのです。先月27日、中国の上海や北京の街頭で、白い紙を掲げた多くの若者たちが、「共産党、退陣!」「習近平退陣!」と叫びました。こんなにおおっぴらに共産党や習近平国家主席を批判する行動が起きるなど、これまでの中国を知っている者からすれば驚天動地の出来事です。これで中国は混乱に陥り、経済は低迷するのではないか。中国経済が低迷すれば、世界経済にも大きな影響が出て、石油の消費にブレーキがかかるのではないか。そうなれば原油価格は急落するだろう。
初回登録は初月300円で
この続きが読めます。
有料会員になると、
全ての記事が読み放題
既に有料会員の方はログインして続きを読む
※オンライン書店「Fujisan.co.jp」限定で「電子版+雑誌プラン」がございます。ご希望の方はこちらからお申し込みください。
source : 週刊文春 2022年12月15日号