一次リーグでドイツ、スペインを撃破したサッカー、ワールドカップ日本代表の快進撃で、日本中に“俄か”ファンが溢れた。ただ、これはサッカーだけに限ったことではなく、ラグビーなどの他競技でも、ワールドカップなどの大きな国際大会で日本代表が勝つ度に、“俄か”は溢れ、渋谷のスクランブル交差点では大騒ぎが繰り広げられる。

 そんな“俄か”に、ゴリゴリのサッカーフリークやラグビー愛好家からは、冷たい視線が浴びせられるのが常だ。ただその一方、競技普及の観点からは、“俄か”でも興味を持つ人々が増え、そこからわずかでも本当のファンが生まれるきっかけになればという声がある。だから大きな国際大会で日本代表が勝つことは、単なる勝利以上の価値を生み出すことになる。

 かつては国民的スポーツとして、競技普及など気にも留めなかったプロ野球界も、今は“俄か”の獲得に必死である。だからこそ来年3月に行われる第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の持つ意味は大きいことになる。

 今回は、3大会ぶりの世界一奪回を掲げる日本代表だが、その最後のキーマンとなるのが、シカゴ・カブスでプレーする鈴木誠也外野手(28)だ。

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source : 週刊文春 2022年12月15日号