石原慎太郎|作家・政治家 2月1日死去 享年89
大学在学中に「太陽の季節」を発表し、芥川賞受賞。参議院議員と衆議院議員を務めた後、1999年東京都知事に初当選。11月に作品集『絶筆』が刊行された
きらめく才能―ずっと作家でいてほしかった(佐々木信也 野球解説者)
慎太郎君は神奈川県立湘南高等学校で1学年上でしたが、休学して、一緒に卒業することになったんです。慎太郎君はサッカー部で、私は野球部。両部はいつもグラウンドの取り合いをしていましたね(笑)。慎太郎君が練習してる背中に、ライナーが当たりかけたこともありました。その後、私はプロ野球選手になり、大映ユニオンズ所属の時に慎太郎君が川崎球場に来てくれて、『文藝春秋』の「同級生交歓」に一緒に登場したのを覚えてます。その時の写真が今もアルバムに残ってますよ。試合でクリーンヒットを3本打って喜ばせたからか、後に「彼の流麗な守備、味のある打撃を買うのがホンモノの玄人」と褒めてくれました。
彼には、ずっと作家でいてほしかったですね。文章が巧くて、才能が誰よりもあった。でも、政治家としてもキラリと光るものがあったから、周囲が彼を応援してくれたんだろうな。
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source : 週刊文春 2022年12月22日号