「哲学のノーベル賞」を受賞した柄谷行人氏。マルクスの『資本論』を従来とは異なる観点から読み直し、戦争や恐慌などを引き起こす資本主義システムの構造と力を解き明かした。世界のいま、そして未来を池上彰氏と語る。
柄谷行人/からたにこうじん 1941年生まれ。哲学者。69年「〈意識〉と〈自然〉――漱石試論」で群像新人賞を受賞し、文芸批評家としてデビュー。78年『マルクスその可能性の中心』で亀井勝一郎賞。著書に『トランスクリティーク』『世界史の構造』など。
池上彰/いけがみあきら 1950年生まれ。ジャーナリスト。2005年にNHKを退局してフリーに。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院特命教授などを務める。著書に『聖書がわかれば世界が見える』『独裁者プーチンはなぜ暴挙に走ったか』など。
池上 このたび「哲学のノーベル賞」と呼ばれる「バーグルエン哲学・文化賞」をアジア圏で初めて受賞されました。おめでとうございます。

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source : 週刊文春 2023年1月5・12日号