僕は年末年始になると、群馬県でスキーをして過ごすことが多い。絶えず状況が変化し続ける雪の上で、様々な斜面やコースに時に挑みながら滑降するスキーは、自分の性格にぴったりなスポーツだと思っている。「足元」と「遠く」を同時に見据えながらゴールに向かっていくことが、長期的な大義のもとで日々のオペレーションを徹底的に回していくビジネスにも通じると感じられるからだ。
ビジネスの現場では日々、目の前の「今日」や「明日」のタスクに集中しているが、年末年始の休みは会社や社会、そして世界の「未来」をじっくりと考え、新たな大きな絵を描く上で大切な時間となっている。A4の紙を用意して、思いついたアイデアを書き込み、それらを線でつなげたり、丸で囲んだりして考えを深める――というのが僕の例年のルーティンでもある。
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source : 週刊文春 2023年1月19日号