今月10日、政府は次期日本銀行総裁に元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏を起用する意向を固めたと報じられました。途端に外国為替市場で円高が進みました。日銀総裁の人事情報で為替市場が動く。今月6日にも、日本経済新聞の記事が市場を揺らしていました。次の記事が掲載されたのです。
「政府が日銀の黒田東彦総裁(78)の後任人事について雨宮正佳副総裁(67)に就任を打診したことが5日わかった」(日経新聞電子版2月6日午前2時配信)
その結果、何が起きたのか。6日の外国為替市場では急激な円安ドル高が進み、日経平均株価の上げ幅は一時300円を超えたのです。
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source : 週刊文春 2023年2月23日号