眠らぬ街の喧騒を横目に、NHK・青井実アナ(42)はポケットから煙草を取り出した。まもなく日付が変わろうかという東京・渋谷。駅前の喫煙所に押し込められた人々は、最終電車の時間を前に、半ば義務感に駆られるように煙を吐き出す。
 

 彼らの焦燥に居心地の悪さを覚えたのか、青井アナもまた急くように白煙を吐いた。駅へと向かう人々をちらり見送ると、彼らの流れに逆らい、ゆっくりと歩き出す。家で眠る“あの人”への思いとともに、青井アナは長い散歩へと向かった――。

 午後9時、スタジオの張り詰めた空気は、彼の柔らかな表情を介して画面からすっかり消え去った。青井アナが出演する『ニュースウオッチ9』は、その名の通り平日の夜9時から1時間の生放送。17年目を迎えた同局夜の看板番組で、彼は昨春からメインキャスターを務めている。

「ニュースウォッチ9」キャスターを務める青井アナ(NHKのHPより)

「アドリブに強く、物腰柔らかなキャラクターなので、局内ではバラエティー番組向きだと高く評価されています。ナレーションも上手い。それでも、報道をやりたいという本人たっての希望で『ニュースウオッチ9』に起用されました。報道畑のベテラン勢に比べるとニュース読みはまだ見劣りしますが、スタジオでの安定感は抜群で、スタッフからの信頼は厚い」(NHK関係者)

 商業施設「マルイ」の運営元で東証プライムに上場する「丸井グループ」の創業者を祖父に持つ青井アナは、大企業の御曹司らしく、小学校から大学まで生粋の慶応ボーイだ。

 2003年、NHKに入局。186センチの長身と、若手時代に「NHKのプリンス」と称された甘いマスクを武器に、『英語でしゃべらナイト』や『土曜スタジオパーク』、『MUSIC JAPAN』などバラエティー番組や音楽番組を中心に担当し、近年は報道番組が主戦場に。『ニュース7(土日・祝日)』、『ニュースチェック11』でメインキャスターを務めるなど、その活躍は同局のエース格と呼ぶに相応しい。

部屋の窓に飾り付けられた「HAPPY WEDDING」のお祝いバルーン

 話を冒頭に戻そう。夜10時半、『ニュースウオッチ9』の生放送を終えると、1人歩いて渋谷の街へと向かった青井アナ。庶民的なステーキ店のカウンターで仕事後の夕食を済ませた。そして、駅前の喫煙所で一服すると、道中また喫煙所に立ち寄りながら、歩くこと実に1時間。高級住宅街に聳える豪奢なマンションに帰り着いたのは深夜0時半のことだった。

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source : 週刊文春