8月22日、〈死にたい〉というツイッターのアカウントを取得し、「首吊り部屋」を契約した。それまで自堕落な生活を送っていた若者は、人生に疲れた女性をねらう卑劣な殺人鬼へと変貌を遂げた。彼はどこで道をあやまったのか。27年におよぶ殺人鬼の半生に迫る。
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「本当にだらしない奴でした」
4人の美女が歓声を上げるなか、チーズケーキを手に取り、控え目な笑顔を浮かべる男。東京都内のマンションで撮影された一本の動画には、男の肉声が収められていた。さらに小誌は、バスルームに寝転ぶ男の全裸写真を入手した。
「この動画は、昨年末、仲良くしていた女の子の誕生会で撮られたもの。あいつは酒に酔って他人の家の風呂で寝たり、カラオケのトイレで倒れたり、本当にだらしない奴でした」(友人)
一見どこにでも転がっている若者の日常風景である。だが、「おめでとうございます」と女性に甲斐甲斐しく誕生ケーキを差し出す優しさ、そして全裸のまま正体を失っている自堕落ぶりこそが、この類稀な殺人鬼の二面性を暗示しているのではないか――。
殺人鬼が歩んだ半生を辿る
10月31日、警視庁捜査一課は死体遺棄容疑で元風俗スカウトマンの白石隆浩容疑者(27)を逮捕した。
前代未聞の猟奇的殺人に手を染めた白石容疑者は、一体どのような半生を歩んできたのか。
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source : 週刊文春 2017年11月16日号