絶大な権力を誇った実力者が退場すると、それにともない、その“虎の威を借るキツネ”たちも後ろ盾を失い次々と転落していく。企業の世界でも政治の世界でも、僕らは何度そんな光景を目にしてきただろう。今にして思えば、なんであんな得体の知れない連中が、知らぬ間に枢要な地位に就いていたのか。まわりの者たちもおかしいなと思いながらも、実力者の顔色を気にして、ついつい彼らの暴走を許してしまう。最近はとりわけそうした話を耳にする機会が多いが、昔の人たちは、そんな組織の悪弊をどのように処理していたのだろうか。
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source : 週刊文春 2023年3月9日号