ロシア軍に抵抗するウクライナ軍に対し、イギリスとアメリカが戦車を供与する話が進んでいることは、これまで各種メディアで報じられていますが、供与されるイギリスの戦車「チャレンジャー2」の弾薬の一部に劣化ウラン弾が含まれていることが明らかになり、ロシアが反発しています。
ロシアのショイグ国防相は、「核の武力衝突の脅威に近づくことになる」と語り、何らかの対抗措置をとらざるをえないと発言しています。
一方、イギリス国防省は、イギリス軍が何十年もの間、劣化ウラン弾を使用してきたと主張。「核兵器とは関係がなく、ロシアはそれを知ったうえで意図的に情報を出している」と反発しました。
ここで言及されている「劣化ウラン弾」とは、どんなものなのでしょうか。今回は、この説明をしましょう。そもそも「劣化」という言葉が誤解を招きやすいのです。
ウラン型の原爆や原子力発電所の燃料として使われるウランは、自然界のウランを濃縮して製造します。このとき出てくる「不要品」が劣化ウランなのです。
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source : 週刊文春 2023年4月6日号