過去4週にわたり、計6人から、ジャニー氏による性加害の証言を聞いてきた小誌。そしてついに実名・顔出しで告発する元ジュニアが現れた。岡本カウアン氏。今は個人で活動している彼が被害を受けたのは15歳の時だった。
サッサッサッサッ。
少年たちが寝静まった深夜、廊下にスリッパの足音が響く。足音が自分の寝る部屋の前で止むと、少年の胸は張り裂けそうになった。
「まさか今日? と」
こう振り返るのは、2012年から16年までジャニーズJr.として活動した岡本カウアン氏(26)だ。
ジュニア時代は、『Myojo』(集英社)の表紙を飾ったこともある。ドラマ『GTO』(14年、フジ系)や、トーク番組『Rの法則』(NHK Eテレ)にレギュラー出演するなど、200人近いジュニアの中でも、特に活躍した1人だった。
小誌は過去4週にわたり、ジャニーズ事務所創業者の故・ジャニー喜多川氏によるジャニーズJr.への性加害問題を報じてきた。19年に87歳で亡くなったジャニー氏。岡本氏の証言は、最晩年まで性加害が続いていたことを物語る。
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source : 週刊文春 2023年4月13日号