「ストロベリー」や「すずらん」。百貨店で7号や5号以下のサイズを置くエリアの名前なのですが、この名前を聞くと、スタイリストデビューしたての頃の苦い経験を思い出します。
採寸して5号サイズと分かった方を、満を持してお連れしたのが「ストロベリーサイズコーナー」。みるみる顔が曇るお客様。「プロの知識をもってしても、私の服はここにしか無いんですね……」
プロのスタイリストなら、自分が見つけられなかったブランドに連れて行ってくれるはず、とワクワクしていたであろう方を落胆させてしまいました。自分の非力をお詫びし上司に報告、再度チャンスをくださいと懇願し、2度目のショッピングで、5号のサイズ感で服作りをしているブランドにお連れでき、何とかご満足頂くことができました。
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source : 週刊文春 2023年4月27日号